見守りカメラとインカムシステムをナースコールに連携した事例

入居者状態の見える化と、常時通話の実現で、業務効率改善と職員の負担軽減!人手不足の解消に貢献しました。

  • 施設種類特別養護老人ホーム
  • 床 数80床
  • 場 所東京都西多摩郡瑞穂町
  • 施 主施設運営法人様
  • 導入日2020/1/30
特別養護老人ホームイメージ

導入背景

こちらの事例は、デイサービス(ショートステイ含む)が併設されている、特別養護老人ホーム様から依頼を受けた案件です。既存のナースコール設備が老朽化しており、入れ替えを検討されておりました。またその際、ICT導入補助金を利用したいとのことでした。
せっかくなら先を見据えた設備投資を…ということで、介護業界最大の課題である「人手不足」解消に向けた対策を検討。弊社の「見守りカメラ連携」と「インカムシステム連携」をご導入いただきました。
ICT補助金の内示にて都度打ち合わせを行い、お問い合わせ頂いてから約半年後、無事に完工致しました。

ポイント
見守りカメラ+インカム×ナースコール連携で、人手不足解消!
  • ナースコールを受けると、見守りカメラの映像が事務所のモニターにポップアップ表示。入居者の状態が見えるため訪室の必要性が判断でき、効率化に繋がります。
  • インカムシステムの導入により、常時グループ通話が可能に。スタッフ間の情報共有、相談などがしやすくなり、スタッフ一人ひとりの精神的負担軽減に繋がります。

導入内容の詳細

導入システム構成図

見守りカメラ×インカムシステム×ナースコールシステム構成イメージ

「見守りシステム」と「インカムシステム」が制御装置に接続され、ナースコールシステムと連動しています。
入居者の状態(離床、心拍・呼吸)を自動で見守り、センサーが異常を検知した場合やナースコールが押された時は、スタッフを呼出します。その際、事務室にあるYuiステーション(集中管理システム)には、見守りカメラで撮影された利用者の状態を映し出します。
また、インカムによりハンズフリーでの常時グループ通話が可能です。通話中でもナースコールの着信が入るので、誰が対応するか話し合って決めることができます。

導入後の効果

離床センサーに接続した「見守りカメラ」で、現場を見える化し効率UP

見守りカメラ+ナースコール連携の使用イメージ

入れ替え前のシステムでは、他社の離床センサー単体で運用していました。離床時に呼び出すだけのシステムだったので、「訪室の必要がなかった」「訪室前に準備が必要だった」など、事前に呼出しの理由がわかれば…と思うことが多々あったそうです。
今回ご提案した見守りシステムは、離床センサー・バイタルセンサー・見守りカメラで構成されています。離床センサーは既存のセンサーをそのまま使用することで、導入費用をその分削減可能でした。呼出しの際は、居室内に設置されたカメラが撮影を開始し、Yuiステーションに映像をポップアップ表示します。現場の状況がひと目でわかり、更に通話によって呼出し理由を確認できます。
見守りカメラの導入によって対応の優先順位をつけられるようになり、効率的で確実な対応が行えるようになったそうです。また、呼出し時以外はカメラは撮影されません。入居者のプライベートに配慮しながら、スタッフの効率化を叶える「見える化」が実現します。

インカム連携による常時グループ通話で、大幅な負担軽減

インカム+ナースコール連携の運用イメージ

特養、デイサービスやショートステイ、事務所、浴室などが別階や別棟にあったので、スタッフの移動が大変でした。チームで連携しながら業務を行っていましたが、やはり人手が足りなく、施設内に大声で補助を呼ぶ声が響く…といったことが多々あったそうです。依頼や相談、情報共有がしにくく、業務が円滑に進まないのはかなりのストレスです。これを、インカムのグループ通話によって解消しました。
Yuiコールは、内線通話や外線通話、ナースコール対応を行う「ハンディナースPHS」にインカムを接続するだけで、ハンズフリーの常時グループ通話を可能にします。各スタッフと利用者の状況が、リアルタイムで情報共有できるようになり、依頼や相談がしやすい環境に。結果現場のチームワークが向上し、一人ひとりが抱える業務負担、精神的負担の軽減に繋がりました。

お客さまからの声

グループ通話・ナースコール・内線通話…これらをスタッフが1台の端末で出来ること、既存離床センサーと見守りカメラ連携ができることなど、トータル的にメリットが大きかったのがYuiコール導入の決め手でした。
見守りシステムやインカムシステムは、以前から非常に気になっていたので、今回のナースコール入れ替えがきっかけで補助金を利用して導入できてよかったです。

介護業界全体の課題である人手不足の解消のためには、今、国としても推奨しているICTを活用した見守りシステムが有効です。
今回導入いただいたシステムは、見守りシステムと見守りカメラにより介護業務をサポート。インカムシステムによるコミュニケーションの円滑化により、スタッフの精神的負担を軽減をはかっています。
第三のナースコール「Yuiコール」は、各システムとの連携により、スタッフの業務負担を軽減し、働きやすい施設運営をサポートします。

この事例に関連する商品・システム

Yuiコール制御装置

ナースコール制御装置 ナースコール・PHSコードレス・電話設備の機能を一体化、拡張性に優れた「オールインワン交換機」 ※停電用バッテリー内蔵

有線通話型(B)呼出押ボタン >>

ナースコール有線通話型呼出押しボタン握りタイプ 双方通話対応 マイク、スピーカー装備で双方向通話が可能な有線型押ボタン

トイレ・浴室用呼出押ボタン >>

ナースコールトイレ・浴室用呼出押ボタン 防まつ形プルスイッチ付呼出押しボタン。IPX4に適合しており、トイレ・脱衣場・浴室などの水場でも、安心して使用できます
PHS基地局 PHS基地局 PHSハンディナースコール端末を中継できる装置。高速ハンドオーバーが可能です。

PHSハンディ端末(インカム連携) >>

PHSハンディナースコール(高耐久・インカムシステム) 小型で壊れにくい高耐久型PHS。防雨構造で水場に強く、安心して使用できます。インカム接続で、ハンズフリーの常時グループ通話が可能です
Webカメラ >> ナースコールに組み込む監視システム、ネットワークカメラ ネットワークカメラとの連携で、セキュリティ対策が可能です
ベッドセンサー >> 離床センサー ナースコールの呼び出し端子につないで入居者の体動を感知しスタッフにお知らせします。また、同時に入居者の心拍・呼吸も自動で測定。

Yuiステーション(管理PC) >>

ナースコールと見守りシステム連携 デジタル表示機として呼び出し表示や呼出履歴の蓄積が可能です。センサーとの連携で呼吸や心拍、室内の温度など入居者の状況・状態を管理できることも特徴です。」
機器構成一覧
  • Yuiコール制御装置・・・・・・・・・・・1機
  • 有線通話型呼出押しボタン・・・・・・・139台
  • トイレ・浴室用押しボタン・・・・・・・51台
  • PHS基地局・・・・・・・・・・・・・・14機
  • PHSコードレスホン・・・・・・・・・・35台
  • Webカメラ・・・・・・・・・・・・・・30台
  • ベッドセンサー・・・・・・・・・・・・10台
  • Yuiステーション(管理PC)・・・・・・・・1台

多彩なラインナップ・システムの拡張性に優れているので、介護施設・福祉施設・病院・高齢者住宅など、様々な施設に柔軟に対応可能です。